納税資金が不足し、所有する不動産を売却するとしても実はけっこう時間がかかります。
渋谷区、港区、中央区など繁華性の高いエリアの商業ビルや
いわゆる高級住宅街と言われるような地域で駅徒歩5分圏内の宅地などは
あっという間に買い手が見つかる思いますが、
地方都市の商店街、郊外の住宅地などは売却までにかなりの時間を要します。
価格を大幅に下げれば売れるはず、と思う方もいらっしゃるでしょうが、
不必要な不動産を購入しても固定資産税などの税負担が増えるだけですので、
とりあえず買っておくか、という話は極めて珍しくなっています。
仮に買い手が見つかったとしても、隣地との境界があやふやな場合、
境界確定という手続きが必要です。
土地を測量し、隣地地主立ち会いのもと境界線を確定させる作業は、
1ヶ月や2ヶ月、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
(この作業にも20~30万円くらいの費用がかかります)
相続にあたり納税資金の不足が心配される場合は、
出来るだけ早い段階から不動産の整理を進め、売却のための準備をしておく必要があります。
思ったような価格で売れずに、納税資金の手当てに苦労したという話も良く聞きます。
また、不動産は売り急ぐと足下を見られます。
不動産はその評価額と実際の売買価格にはけっこう差があるモノです。
ご自身のお持ちの不動産は、売却したとしたらいくらになるのか、
一度、見積もっておくのも良いかもしれません。
コメントをお書きください