日本における中古住宅の建物評価は、欧米のそれに比べかなり低くなっています。
木造住宅の場合、法定耐用年数が22年ですので、
それを根拠に、築25年以上経過した建物は評価が0円と言われてしまうこともしばしばあります。
現実には築25年とは言ってもまだまだ十分に住めるわけで、
評価が0円とは、不動産業者の勝手な言い分にしか聞こえません。
では、どのように考えれば良いでしょうか。
今回は、リフォーム価格を基準に考えてみましょう。
延床90㎡(約27坪)の住宅、骨格を残して内装、設備をすべてやり直すと約1,300万円前後かかります。
坪あたり48万円くらいでしょうか。
一方、同レベルの建物を新築すると坪あたり80万円くらいでしょうか。
(もちろん、坪100万、120万などという家はざらにありますが・・・)
上記の例ですと、新築価格からリフォーム費用を引いた860万円が現在の建物価値と言えなくもありませんが、
実際には骨格も傷むわけで、その痛み具合でさらに減額をしていきます。
リフォーム費用の中に構造補強は含まれますが、基礎にヒビが入っていたり、
雨漏りで屋根裏の一部が腐っていたり、
著しくシロアリの被害を受けていたりすると別途費用がかさみます。
あと、大きく影響するのが買い手の心理です。
古い建物でも、味があると評価される場合もあります。
その逆で、比較的新しくとも手入れが行き届いていないとガクッと評価が下がる場合があります。
建物周辺の雑草だけで、実際印象はかなり悪くなります。
金額に置換えて評価するのも大切ですが、
いかに印象を良くするか、家を高く売るには見ためが大切ということは否めません。
日頃の掃除からはじまり、細かなメンテナンスが自宅の価格を落とさない基本となります。
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