無関心

友人と仕事の話になり、相続関係の仕事をしていると言うと、

大概の場合、うちそんなに財産ないから相続税関係ないし、そもそもめるほどの財産はない、

と言う方がほとんどです。

 

ところが、実際にご両親のどちらかがなくなり、いざ相続となってから、

いや~、実は大変なことになってるんだ。話を聞いてくれないか、という話をたくさん頂戴します。

 

実は、相続って分ける財産が少なければ少ないほどもめる確率が高いのです。実際に裁判沙汰になっている相続がらみの事案のうち、

実に75%が相続財産の総額が5,000万円以下の家庭で起こっています。

 

5,000万円というと高額に聞こえますが、都内に一戸建て、

もしくは70㎡程度のマンションなどを所有していると、

軽く5,000万円を超えてしまうはずです。

 

夫には離婚歴があり、前妻との間に知らない(聞いていなかった)子がいた

なんてことも、レアなケースですが聞いたことがあります。

相続人がひとり増えるので基礎控除額は増えますが、その分、ひとりあたりの取り分も少なくなります。

 

満足がいく相続対策をやるには、最低でも3年はかかります。

なぜなら、被相続人が亡くなる前の3カ年間の贈与は相続財産に組み戻すとのルールがあるからなのです。

 

総財産の整理と相続人の確定をしておくだけでも、ずっとあとが楽になります。

皆さんがお元気なうちに、ある程度の調査と情報の整理をしておくことをお勧めします。