相続税の計算

課税遺産の総額が計算できたら、次は相続税総額の計算です。

 

相続税総額の計算は、各相続人が法定相続分で遺産分割を行った場合の遺産取得額に基づいて行います。

 

法定相続分とは以下の通りです。

 

配偶者と子が法定相続人の場合、配偶者が1/2、子が1/2。

配偶者と直系尊属が法定相続人の場合、配偶者が2/3、直系尊属が1/3。

配偶者と兄弟姉妹が法定相続人の場合、配偶者が3/4、兄弟姉妹が1/4。

配偶者のみもしくは子のみの場合、全部。

 

たとえば、配偶者と子が2名、諸々控除後の遺産総額が10,000万円の場合、

配偶者が受け取る遺産額 10,000万×1/2=5,000万円

子その1が受け取る遺産額 10,000万×1/2×1/2=2,500万円

子その2が受け取る遺産額 10,000万×1/2×1/2=2,500万円

 

それぞれの相続人が受け取る遺産額が決まったら、その金額に対する相続税を計算します。

 

5,000万円に対する相続税は20%ー200万なので、相続税は800万円。

2,500万円に対する相続税は15%ー50万なので、相続税325万円。

 

相続税の総額は、800万+325万+325万=1,450万円。

 

この相続税総額を、実際の遺産分割割合に応じて各人が負担することになります。