60年で土地の価値がなくなる?

一昔前は、地主さんと言えばお金持ちの代名詞でした。

しかしながら、今は少し状況が変わってきています。

 

不動産が資産ではなく負債となる時代に突入しています。

 

土地には固定資産税都市計画税という税金がかかります。

固定資産税が固定資産税評価額の1.4%、都市計画税が0.3%の合計1.7%が課税されています。

(厳密には都市計画税の0.3%は地域によって変わってきます)

 

この1.7%という数字は何を意味するのか?

 

放っておくと、約60年でその土地の価値はゼロになると言うことです。

 

仮に評価額1億円の土地があったとしましょう。毎年の税金は170万円です。

毎年170万づつ59年間払い続けると1億30万円となります。

59年後には支払った税金の累計額がその土地の価値を上回ってしまうのです。

 

固定資産税評価額1億円の土地であれば、実際には1億4,000万程度で売却できる可能性はありますが、

それにしても税金は高ですね。

 

土地の値段が上がり続けていた時代はそれでも良かったのかもしれません。

今後も値上がりが期待できる土地は駅から近い住宅地や限られた商業地区でしかありません。

ほとんどの土地は現状維持か値下がりするか、どちらかです。

 

子々孫々に財産として土地を残す、先祖代々の土地を引き継いでいくという考え方は

見直す時期に来ているのかもしれません。