暗号通貨と税務

昨年後半、ビットコインが高騰した際、億り人なんて言葉もはやりました。

 

数ヶ月で資産が十数倍になったとか、一晩で1千万円資産が増えたとか、

夢のような話が飛び交っていました。

 

まあ、実際に億単位で儲かった人はほんの一部の人のようですが。。。

 

その後、確定申告の時期になって、たいへんなことになってしまった人もいたようです。

 

利益を得た人は当然、申告をするのですが、

Aという暗号通貨で得た利益をBという暗号通貨と交換した人も

AとBとを交換した時点で利益が確定したものとして申告をしなければならないのです。

 

これを知らない人がかなりの数いたようです。(私の身の回りでも2人おりました)

 

冷静に考えてみれば当たり前のことなんですけどね。

 

Aという仮想通貨を売却した利益でBという仮想通貨を買う。

 

実際にはPCの画面上でAとBとを交換したかのような動きとなるので

売買という意識がそこには無いのかもしれません。

その後、Bが値下がりし売るに売れない。

Aを売却して得た利益に対しては税金を納めなければならない。

でも、手元には納税資金がない。

 

相続の場面でも良くあることです。

子のために良かれと思い、せっせと資産運用をする。

いざ相続となったとき、容易に現金化できるモノがなく、納税資金に苦しむ。

 

資産運用も大切ですが、納税資金については常に意識をしておきましょう。