相続対策でアパートを建てたという話を時々聞きませんか?
ご自身がお持ちの土地にアパート(貸家)を建てると、その土地は貸家建付地としての
評価となり、相続財産評価額を下げることができる話は既にしました。
そして、建物を建てるために借入を起こすことでマイナスの財産を作り、
更に相続財産評価額を下げることができます。
でもちょっと待ってください。
アパート建設のための借入と言っても、借金であることには変わりません。
借金は返していかなければならないのです。
借金を返すために、通常はアパートの家賃収入を充てることになります。
もし、計画通り家賃収入が入ってこなかったら?どうなるでしょう。
アパートを建てると言うことは、アパート経営を始めると言うことです。
建物を建てて終わりではなく、そこからがスタートです。
賃借人を募集し、入居の手続き、家賃の回収、日々の管理、修繕、、、
やらなければならないことがたくさんあります。
管理会社があるじゃないか、と思うかもしれませんが、
彼らからしてみれば、あなたのアパートはたくさん管理している何千部屋の中の数部屋です。
当然、身が入らないですよね。
結局は、オーナーであるあなた自身が経営者マインドを持たなければならないのです。
アパート経営で思いのほか手がかかるとか、思ったほど実入りがないと言う話を良く聞きます。
中には借金が残ったなんて話もあります。
相続税対策のためにアパートを建てることは選択肢のひとつではありますが、
アパート経営をビジネスとしてとらえないと大変なことになりますね。
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