2023/12/09
家族信託は遺言としての一面もありますが、実は生きている間にこそ、力を発揮します。 歳を取ってくると、何かと物忘れが激しくなったり、 判断能力が低下したりします。 たとえ、認知症を患わなくとも、記憶力、判断能力は低下していくものです。 会社を経営したりしていると、事業承継の問題も出てきます。...
2023/12/08
家族信託は、遺言書と同等もしくはそれ以上のパワーがあります。 遺言書では、財産をどのように分けるか自分の財産についてしか書けません。 つまり、子供たちに相続した財産は、それを子供たちがどのように使おうが勝手です。 一方、家族信託では、設定した受益権の行き先を何代にもわたって決めることができます。...
2023/12/07
家族信託と言っても、なんでも信託できると言うわけではありません。 委託者の一身専属権と言われるものは信託できないことになっています。 ・年金受給権 ・生活保護受給権 ・扶養請求権 これらが、一審専属権と言われるものです。 その人に結びついた権利で、その人固有の権利と言えます。...
2023/12/06
家族信託は、自由度が高い制度です。 家族信託も契約行為の一種ですので、 契約の自由に基づき、原則、委託者と受託者が納得していればどんな内容でも成立します。 誰の承認も許可も同意も必要ありません。 ただ、これがあとあと問題になることもあります。 委託者は被相続人であることが多く、受託者は相続人である場合がほとんどです。...
2023/12/05
家族信託の登場人物はザックリ3人です。 委託者・・・財産を託すひと 受託者・・・財産の管理、運用を託される人 受益者・・・財産の管理、運用から得られる利益を受け取る人 3人とも誰がなっても構わないのですが、 通常は、委託者イコール受益者となるケースが多く、 受託者は委託者の家族がなることが多いようです。...
2023/12/04
委託者であるお父さまが受託者である息子に財産を託しました。 さて、委託した財産は誰のものでしょうか。 たとえは賃貸アパート。 委託することにより所有者の名義はお父さまから息子へと移ります。 名義は息子へと移りますが、息子のものになるわけではありません。 名義が移る理由は、賃貸アパートの管理運営を受託者である息子がやることになるからです。...
2023/12/03
最近、家族信託という言葉をよく聞くようになりました。 テレビなどでも取り上げられ、認知症対策や相続対策のひとつの手段として語られています。 家族信託とはいったいどのようなものなのでしょうか。 その前に、成年後見制度についてお話する必要があります。 成年後見制度は、認知症などにより判断能力が低下した人を法的に保護するための制度で、...
2023/12/02
世帯主(ご主人)がなくなり、配偶者や同居している親族が自宅を相続した場合、 自宅の土地の評価額を80%減額できる制度があります。 たとえば、評価額5,000万円の土地に1,000万円の建物、合計6,000万円の自宅。 土地の部分の評価額が80%減額され、土地1,000万、建物1,000万の合計2,000万円の評価となります。 相続財産の4,000万円減額は大きいですね。...
2023/12/01
生命保険金は受取人固有の財産となるので相続財産に含まれないということになっています。 お父さまが亡くなり、不動産(自宅)が2,000万、現金が1,000万、生命保険金が1,000万残されたました。 生命保険金の受取人は結婚して家を出ている長女受取人でした。 残された奥さまが不動産(自宅)2,000万を、実家を継いだ長男が現金1,000万を相続すると、...
2023/11/30
相続税の申告は、たいがい税理士にお願いをすると思います。 財産の中に含まれる土地の評価も税理士が行うことが多いようです。 この税理士が行う不動産の評価に不備があり、相続税の過払いが発生しているケースが多々あるようです。 たとえは傾斜地。 地図だけではその土地の傾斜まではわかりません。...