2025/08/17
相続人の中に、被相続人の事業の手伝いや資金援助、療養看護に努めたなど、 被相続人の財産維持または増加に特別の貢献をした相続人に対して、 法定相続分を超える取り分を認めることを寄与分といいます。 寄与分が認められるのは相続人だけで、 たとえば長男の嫁が被相続人の療養看護に貢献したとしても、 相続人ではないため寄与分は認められません。...
2025/08/16
亡くなった親(被相続人)から、生前に大学の学費や住宅購入資金の援助を 受けていることを特別受益といい、その特別受益を受けた相続人を特別受益者といいます。 このような生前贈与を受けたり、遺贈を受けた相続人がいる場合、 何ももらっていない相続人にすれば不公平になります。 そこで、特別受益者が生前に受けた利益を遺産の前渡しと考えて、...
2025/08/15
資産を承継していくうえで、資産所有による潜在リスクの大きさを 把握しておくことが重要なポイントとなります。 ここでいう潜在リスクとは、今の状態で相続が発生するとどれくらいの相続税を 最終的に払わなければならないかということです。 相続は基本的には誰にでも発生します。 その際に、一定額以上の資産を所有している人が亡くなると、...
2025/08/14
遺産分割協議が整う前に相続人のひとりが亡くなってしまった場合、 遺産分割協議はどうしたらようのでしょうか。 結論から言うと、亡くなられた相続人の相続人が遺産分割協議に参加することになります。 具体例を考えてみましょう。 お父さまが亡くなり、お母さまと子供A、Bの3人が相続人となったとしましょう。...
2025/08/13
相続した不動産を売却するときのお話です。 自宅がありながらも、相続により実家を取得したような場合、 結局、その実家を売却することになるのではないでしょうか。 全国で7件に1件は空き家があるということ、 数ヶ月、人が住まないだけで家の劣化は急速に進むことなどを考えると、 客観的には早々に売却してしまった方が良いケースが多いと思われます。...
2025/08/12
30代40代で郊外に庭付き一戸建てを購入したものの、 子供たちが独立したために、中途半端に広い家を持て余しているという話を時々聞きます。 2階建で階段の上り下りがしんどくなってきた。 最寄り駅まで徒歩20分は暑い日、雨の日にはかなりこたえる。 庭の草むしりや植木の手入れがたいへん。 めちゃくちゃ田舎と言うわけではないが、都会でもない。...
2025/08/11
不動産(住宅)の動向を見極める上での指数として、景気、金利、人口の3つがあげられます。 一つ目の景気は実質GDP成長率で推移を見ることができます。 内閣府が10日発表した4~6月期の実質GDPは年率換算で前期比1.9%増となりました。 中長期的にも、今後10年間程度は年率1%前後の成長は見込めるというのが定説です。...
2025/08/10
子がいない夫婦間で相続が発生した場合、 残された配偶者だけではなく、血のつながりがある兄弟姉妹にも相続する権利が発生します。 たとえば、ご主人に弟がいたとしましょう。 夫婦間に子がないままご主人が亡くなったとすると、 奥様の法定相続分はご主人の財産の3/4となり、 残りの1/4はご主人の弟に相続する権利があります。...
2025/08/09
夫婦間の相続では、配偶者の税額軽減という制度があり、 最低でも1億6,000万円までは課税されないということになっています。 正しく言えば、法定相続分もしくは1億6,000万円のどちらか大きい方の金額までは課税されない という制度です。 たとえば、遺産総額が1億2,000万円だったとしましょう。 相続人はお母さまと子供二人、お母さまの法定相続分は6,000万円、...
2025/08/08
小規模宅地等の特例って聞いたことありますか? 亡くなった方が自宅として使用していた土地を、配偶者か同居していた親族が相続する場合、 相続税評価額が8割引になるというとても助かる特例です。 ただし、この特例を受けるには条件があります。 亡くなった時に自宅として使っていたこと、この条件が不幸な事例を生みだしていました。...